「たしかにあった幻」を観てきました。
「献腎移植でドナーが現れて腎臓移植ができた私」として、
どこまで深く刺さる映画なのかな、と思っていたけれど、
むしろ、「成育医療センター(当時)に、まーくんの脊髄後根切断術&リハビリでほぼ2ヶ月弱一緒に入院していたお母さんの私」に突き刺さりまくり、でした。
(土曜日は腎クリニック透析があるから、その日だけおとさんとお泊まりバトンタッチしてたけど)ほぼ同様の状態で、ほっそいソファベッドで寝泊まりしていました。
ドナルド・マクドナルド・ハウスはあったけど、家が車で片道40分の我が家は借りることをせず(実際借りられなかった気がする)
家から透析液を運び入れ、病棟で排液を捨てさせてもらいつつ
CAPDをやりながらまーくんとともに過ごしていました。
ウチが入院していたのは脳神経外科の病棟だったのですが、
移植もやっていた施設なので、どこかの病棟では、
映画に出てきた親子さんのような先の見えない状況を、
いつ急変するかわからないお子さんとともに、
1日、1日ひたすら待つ、ということをしていたご家族がおられたのだと思う。もちろん今もいらっしゃるのだけど。
まーくんはだいたいの予定が決まっていたし、
術後歩けるようにならなくても、退院も見えていたし、
またドナーを待つ親御さんの気持ち、とは違うのもわかっているけど。重ねてしまったんだなぁ。
映画の中からのメッセージが、映像や言葉、そこかしこにあって、
(ここを去る時は・・・二択なんだな。)
と思うだけで胸がぎゅーっと締め付けられる思いでした。
私が献腎移植を受けたのは、東京医科大学八王子医療センターだったので、
センターでドナーが現れ、もう一つの腎臓さんは札幌へと自衛隊のヘリで輸送されていったのでした。
まーくんの手術入院の時のこととか、
私の献腎移植の時のこととか、
様々な情景を、思い出し、自分ごととして噛み締めながらも
映画にぐいぐいと引き込まれました。
母親の気持ちとしてだばーっと涙が出ることや
役者さんの演技に(心の中で嗚咽する)など、
平常心で側から見るようなことは、できなかったです。
こうして映画にしてくださったことで、
一人でも多くの「全く移植に関わりのない方」「全く移植医療をご存知ない方」に、観てもらえて、
臓器提供の意思表示を、それぞれがそれぞれの思いで話し合ったり、こういった世界があることを知ってもらえますように。
あー具体的に語りたい!
けどネタバレになるので今は黙っていますね。
一人バスを乗り継いで行って帰ってきましたが、
その時間も含めて、私のとって大切な時間でした。
おとさん、まーくん、行かせてくれてありがとう。
それにしても河瀬さんの映画は、映像が素晴らしかったです✨
特に屋久杉。
屋久杉の息吹というか、生命力というか、
思わず深呼吸してしまったほど(けどここは佐賀の映画館)。
改めて、知ってもらえるように私ができることを、できるだけしたいなと、改めて思ったのでした。
ぜひ、
行って観ていただきたい、
そんな映画です。







